猫を抱いて象と泳ぐ

チェス盤をめぐるとても小さなストーリー。

そして、妙に惹かれる本の題名。

チェス名人、リトル・アリョーヒン。彼は、チェスを通して、自分の成長に葛藤を覚えながらも、受け止めていくという成長物語でもある。

チェスの知識が乏しい身としては、少し読むことに専念できないところもあり、これがチェスの知識があったら、もっと楽しめたのになぁ、と思います。 

それでも小川洋子作品らしさ、　−−−　空想的、ファンタジー的というか、かといってそれだけではなく、残酷なこともうまく盛り込むといった　−−−　は健在です。

猫を抱いて象と泳ぐ

• 作者: 小川 洋子
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2009/01/09
• メディア: 単行本